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絵を描くことについてその気持ちを伝えさせてください。 [読者さんとの交流]

どうも繰り返し見てくれてる方が居るようだなと思い
このブログの話題がころころ変わるのであきれられないかと
心配でそういう方に向けて、どんな気持ちでこのブログ書いてるのか
作品作ってるのかをお伝えしたいと思いました。

通りすがりの方だったらすみません。
これは絵を描いてお見せしたり、有名な展覧会の感想を述べてるアマチュア美術ファンのブログです。
そろそろ二ヶ月くらいになるブログです。

僕はこのブログはじめて1ヶ月くらいで
その間、仕事を普通に持ってるサラリーマンとしてはわりとたくさん絵を描きました。
絵は実はそんなに経験ありません。

高校のとき、美術の授業が好きでしたが
授業の時間と家でちょっとまじめに絵を描きました。
面白かったのでアグリッパっていう石膏像をデッサンして
すごく先生に褒めてもらったのを覚えてます。
ねり消しゴムで白く抜くのも、ティッシュで肌のような感覚を出すのも
描くことなんだ・・とか教わったのを覚えてます。

小学校のとき写生会で賞状もらったことがあって
あまり人に褒められることもなかった幼い頃にとても
よい思い出になったなと思います。

でも美術部じゃなくて柔道部でした。
普通に受験勉強もしてたし、
美大なんてありえませんでした。
裕福な家でもないし、勉強して働かなきゃと大学は理系の工学部にしました。


仕事はSEしてます。
コンピュータを使ってもらうように大きな法人のお客さんに
ヒアリングしながらしこしこと働いてます。

誰でもできるし、優劣はあれど、誰もが同じようにやるべき仕事をしています。
誰かの役に立ってるかといえば立ってると思いますが
時間を売ってるように感じます。

仕事は楽しかったのですが、
先日の地震の災害で食料がないとか飲料が無いとか
そういうことで苦しむ人を見て
コンピュータのシステムの仕事はそんなに尊くないんじゃないか
という気分がどうしてもぬぐえませんでした・・・。

江頭2:50さんが物資を届けにトラック飛ばしたという話を聞いて
すばらしいと思うと同時にその自由さがうらやましくもあり
自分がなんと囚われた環境にいるのだろうと思いました。


僕はコンピュータを使う仕事をやめることはできないでしょう。
自分たちが発明した道具に言うこと聞かせるためにソフトだのプログラムだの作って
人に使わせる仕事です。

そして僕のお客さんはその仕組みにへばりついて日がな同じ仕事を繰り返す仕事をしています・・・・。
工場や倉庫で物を作ったり、運んだり・・・大切な仕事ですが
僕は今の自分の仕事よりルーティンで大変な仕事だと思います。


人の気持ちを明るくすることがしたいと思いました。
絵とか、音楽とか、パフォーマンスのなんでもよかったのかもしれません。

何か今の人の心に届くことがないかと思って、仕事へのモチベーションをなくしつつ
(とはいえ、ハードなプロジェクトでぼろぼろになってましたが・・・)
日本画のとある解説書を見て、すごいと思ったのが今年の5月末くらいのことでした。

むさぼるように日本画の解説書を読んでは、休みに美術館に行きました。
忘れ去られてるから、所蔵してる絵がいつでも見れるわけでもなく
ちょこちょこ展示代えされてるということも知りました。
見たこと無いけど見たいから図書館で画集をあさって眺めてみたり。


一つ前のブログ記事に紹介した米国人のプライスさんの時代なら
忘れ去られている絵を骨董屋さんで買いあさることもできたかもしれません。

今はそんなわけに行かず、とにかく見に行くしかなかったのです。
絵は描く人によって、あるいは同一人物でも描くタイミングによってまったく違う絵になります。
似てる絵は描けるけど、まったく同じ絵は自分の絵でも描けない。

絵を描くのは構成を考えるのも、実際にそれを表現するのも大変ですね。やってみてそう思います。
名画を模写をしてるのは構成を考える手間がないし、どれもそれなりに評価されてる絵なので
一足飛びに絵を描く楽しみが味わえると思ったからなのです。

でも絵を描きながら、その人のほかの作品とか夥しい努力の跡を追いかけていくと
画家というのが如何にものをよく見てたのかを強く感じてそのことの新鮮さを実感しました。

日本画の題材になる草花はどれもそこらへんに普通に生えてるものです。
美術館に行かなくても通り道になんどとなく目にしてるどこかにあって
たとえビルの狭間でもそこだけ切り取れば数百年昔の巨匠が描いた植物と同じものが見れます。
たくさんの画家が描いた草花や小動物は今でも見れるなんの変哲も無いものですが
それを何枚も見てから道端の草花を見つめると
画家たちがなんとつぶさに命を見つめていたのだろうと驚きの念を抱かずにおれません。
たった一枚の葉っぱでもすばらしい神秘の事物だなと感じるのです。

人間や風景を描いたものも同様で、浮世絵のようなものでもなんと人の表情とは魅力のあるものか
と考えさせられました。


こうやって古人のやったことを模写して(しきれないほどに難しいのですが)、とにかく自分も筆使うとオリジナルの作者がなにをやろうとしてたのかがなんとなくつかめそうで楽しくなったのです。

自分でもオリジナルを描いてみたいとかそんなことを思います。
プロでもなんでもなく、売れるわけでもないし、どっかの展覧会に出したいわけでもない。

自己満足・・・もいやです。
描くなら、どんなに関心も無い人もなにか引き込ませるような絵がいい。
派手である必要もないし、高尚なものを描く必要も無いと思います。
草花はそれがそこにあるだけで神秘だし、どこまでも描ける。

今度はオリジナルを描きます。
花が好きなので花を何個か描いて
その中に小人を置いてみようかと思います。
コロポックル・・じゃないけど、花や草を等身大で見つめる小人を置いてみたいです。
その小人は男の子の子供にしようと思います。
なんでも驚いてみることができるし、にこにこと笑っているのが似合うように思うから。
小人は可愛くファンタジックに、でも花は僕が描ける最大のリアルさで描こうと思います。

しょせん美術を専門にやった人にはかないませんが、
可愛いとか、花は綺麗だとかそういう気持ちを見る人がちょっとでも感じてくれるような絵を
損得抜きかつ自己満足でないものになるように描きたいのです。


これからも昔の人の絵を見て、感じその気持ちを人に伝えたりしたいです。
そして絵を描くことで自分の眼が育つことを喜びたいですし、
自分が見たものを作品にしたいと思ってます。

誰の評価も要らないけど、誰にも見てもらって幸せになれる絵が描きたいです。

今だいたい下絵のトレース(スケッチからのトレーシングペーパへの転写)が終わりました。
アクリル絵具を下塗りした色紙に転写しようとしてるところです。
これは気の済むまで時間使おうと思います。

独り言みたいな長文に付き合ってもらってありがとうございます。
もし繰り返し見てくださってる方いたら、ありがとうございます。
うれしくて描く元気をもらえています。
タグ:絵画
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友

オリジナルの絵楽しみにしてますね♪
by 友 (2011-08-23 01:43) 

藤島 修

>友さん

いつもありがとうございます。
ええ、見てよかったと思ってもらえるようなものにしたいと思います。
by 藤島 修 (2011-08-23 09:21) 

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